先日、夫と子供達がウィッシュを観てきました。
私はその間ゴールデンカムイを観ていました。
今回は、夫の感想と、それを聞いた私の感想ごちゃごちゃです。ネタバレあり。
ウィッシュ|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式
ディズニー100周年記念作『ウィッシュ』レビュー。他者の願いを願い、叶えることとは? 本作から考える「利他主義」と「利己主義(エゴイズム)」のゆらぎ(評:関根麻里恵)|Tokyo Art Beat
かっこいい批評はこういうやつなので!!!!
年末の紅白歌合戦で、ヒロイン役の生田絵梨花さんが透き通る歌声を披露されていたこと、そして私の周りで「ウィッシュいいよ」と評判がありつつ、なかなか行けずにいたのですが、先日子供達と夫が観てきました。
三人ともマグニフィコ王・・・どうしてこんな字体なんだ・・・へんなLINEスタンプみたいだ・・・とびっくりしていたのだけれど。
まぁ映像も音楽も素晴らしく、「きれいな映画だった」と夫も言っていたのだけれど、「いろいろな解釈ができると思う」と想像以上に楽しんだ様子。
今回のヴィランはマグニフィコ王という魔法使い。日本語版は福山雅治が声優を担当している。
ヴィランの歌らしからぬ、さわやかでポップな曲調。
イケボ!!!
国王は難民のように逃げてきた国民たちを守り、夢を叶える。
だけど、「ちょっとの感謝でいいのに!」と怒っているとのこと。
夢や願いを「選んで」叶え、そして願いを封印する。
人々の願いを奪い取るなんて!ひどい!と憤るアーシャや若者たち。
けれど、願いを献上することに同意して入国した大人たちはマグニフィコ王にもっと感謝しないと!と夫が熱弁していました。
「なんて無礼な!恩知らずめ!」とうたっているところに
「本当にそうなんだよ~!」と夫。
数の暴力、そした「深く考えるな」というヤギのジーニーというか山寺宏一さん。
子供達の夢を抑え込むのは確かにひどいと感じるかもしれないが、そこに賛同するな、大人たちよ。子供達に説明し、納得できないなら一緒に国を出る。そういった選択も必要なんじゃない?守ってもらって、庇護下に置いてもらい、願いもかなえてもらったのに「ひどい奴だったな」と若者たちに物知り顔で加わる大人に心底ゾッとしたとの事。
鑑賞後、「マグニフィコ王がかわいそう」という口コミを見せては「本当にこれ」「感謝の気持ち大切」と興奮気味に言っていて、「いつも本当にありがとう、子供達をまかせちゃってごめんね」と心の中でつぶやいた。
いろんな解説があるもんだなぁ。
夫曰く、「最後にアーシャが魔法使えるようになったのもめちゃくちゃ怖かった。宗教二世が現国王を倒して新しい宗教国家作った感じ」と言ってて、そうよな~、と。
最初にアーシャは魔法の力を断ったけれど、周りからの
君ならできるよ(ニコッ)という、ディズニー等のウンウン顔ハッピーキラキラオーラシーンが心底怖かったそうです。
もちろん、そこに同席している大人たち。
30年後、アーシャは第二のマグニフィコ王になってると思う、歴史は絶対繰り返す、と言っていました。怖いね。
確かに、そこは魔法の力ではなく、人の力で政治を行うのがいいよね。
アナと雪の女王2では最後はエルサは精霊の世界に生き、アナはアレンデールの女王として生活しているし、もののけ姫ではサンは山で暮らしてアシタカは集落で暮らすもんね。(旅するんだっけ?)魔法という便利なものを使う時はやはり本人の良心が物を言うし、力を持つ人はそれだけ制約が必要になってくる。
恩恵を受ける人はそれなりに対価が必要なんだけど、マグニフィコ王はその対価が「ちょっとの感謝でいい」とか曖昧だったのが負けの原因だったんじゃないの?とおもったりもする。善人がすぎる。
私は、宗教は悪い物ではないと思うけれど、よく家にピンポンでくるキリスト教系の人たちの「善意100%感」が怖いなと思ったりする。何を要求しているの?と。自分が出せる分だけでいいよとかお布施が必要なのかなとかおもうけど、向こうからは絶対言ってこない。お寺のお布施も基準がよくわからなくて怖い。お盆はどのくらいで、お葬式の時はどのくらいなの?近年はこのくらいですよ、と開示してくれるところもあると聞いたけれど、戒名の値段もびっくりするくらい高いなと感じてしまうので、先に提示してくれればいいのにな、と感じる。価格競争が起きるのを恐れているのかもしれないけれど、そもそもお坊さんを呼ばないで、簡易的なお別れの会にしましょうとする人も増えているので、料金の明示は大切だと思う。
すっごい話は飛んだけど、私もウィッシュ観たいと思ってしまっているの。
夫の感想を載せてみました。
それでは!