年末に何となくダウンロードしたこちらの本。
正直、全く期待していなかったのですが、「意外と簡単で使えるかもしれない」と思ったのでご紹介します。
#43 子供も自分もラクになる「どならない練習」 - しずのモジャモジャラジオ | stand.fm
本を読み始めたら紹介することにしているのです(読み終わったところじゃないのがあれですが)
要点は最初に書いてあり、あとはずっと練習するページ。
具体的な「怒鳴ってしまいそうなシーン」を想定し、怒鳴らなくても子供にメッセージを伝える練習をしてみましょう、という練習のための本です。
子育てだけでなくてコミュニケーション全般にも通じるであろうことが書いてありました。
どこでいうか
子供が家の中で喧嘩している。
私は食事の準備をしたり、他のことをしながら離れたところから「やめなさい」とかいうんです。
でも、その手をとめて、近づいて、「はなれよう」という方が伝わりやすいです。
会社でも、自分のデスクから離れて、相手のところまで行って、話す方がきっと伝わるし、何かほかに困っていることが無いかもわかりますね。
どのような状況で伝えるか
テレビや動画が流れているところで、どれだけ話しても刺激の強い方に流れがち。
また、他のお友達がいるところで注意しても、気が散って伝わらないこともあります。
静かなところに移動したり、テレビ等を消して話すと、スムーズに行動に移しやすいです。
目線を合わせる
近づいて言う、とも似ていますが、目を合わせて話す、というのは意外と練習がいるなと思います。
目を見て話すのが苦手、という人もいますが、そんな人は眉間や喉元を見るようにするといいんだとか。
「赤カード」を使わないようにしつつ、「青カード」の練習をする
本書には、思わず出てしまう「赤カード」、怒鳴る前に使いたい「青カード」が紹介されています。
赤カード
・曖昧
⇒よく見てよ/ちゃんとやって/もっと考えてやって
・長い説明
⇒理由や状況の説明に力が入る/子供の集中力が切れる/何をすればいいのかぼやける
・否定形(禁止)
⇒~しないで/~したらダメ
・いやみ
⇒いつもこうだといいのにね/それでいいと思ってるんだ/よくそんなことできるね
・脅す
⇒おいて帰るよ/もう~はさせないよ/~に叱ってもらうよ
・罰
⇒一週間おやつ抜きね/明日の遊園地は無しね
・質問風の攻撃
⇒なんでお茶をこぼすの?/悪い事だってわからないの?/何回言ったら分かるの?
・どなる
⇒あ~さ~く~ら~!!(これは私の勝手なイメージ)
やりがち~~~~~と思う人、お友達です。
でも、こうして書くと、いやな上司みたいですね。
新卒で入社した会社の上司が、結構こんなことを言っていて、思い出しました。
赤カードも別にいいと思うのですが、やはり、「情熱をもってやったわりにリターンが少ない」そして疲れる、というので、避けたいですね。
私的にはすごくしんどい経験でしたが、いま読み返してみると結構ライトな書き方をしていたし、若い私の至らなさとかも思い起こしてしまって、人生いろいろあるよね!と思いました。笑
青カード
・代わりの行動を教える
⇒~してね
・ほめる
⇒問題行動の反対の行動(普通のこと)をほめる/普通のことは、すでに起きている
・一緒にやってみる
⇒一緒に練習/一緒に本番
・待つ
⇒子供も親も切り替える時間を持つ/普通のこと(ほめるべきこと)が起きるのを待つ
・気持ちに理解を示す
⇒共感(~だよね、わかるよ)/復唱(オウム返し。~なんだね)
・落ち着く
⇒深呼吸(親も子も)/離れる/ほかのことを考える
・環境を作る
⇒目線/距離/刺激
書き出すと「幼稚園児か!」と思われるかもしれませんが、幼稚園児でいいんです。
普通のことができるようになるなんて、赤ちゃんだった子供のことを思うと素晴らしいと思うし、大人になっても「当たり前にできてほしい事」を一生けん命やらないとできないということ、たくさんありますよね?
自分も、子供も、他人も、褒めていこう!
小学生とかって、求められすぎてるんじゃないか、と最近思うんです。だから、普通のなんでもなさそうなことができてる!ってわかったら、褒めてもいいんじゃないかな。そして、「こんな簡単なことでほめなきゃいけないなんて!」と目くじらを立ててしまう人は、きっと、もっと周りに認められたいんだと思う。「私はだれにもほめてもらえないのに、こんな簡単なことできたからって、どうして他の人をほめないといけないの?!」と。
私も、正直本を読んでいる時は「なんで当たり前をほめなきゃいけない?!」とか、難しすぎると思っていました。子供はとにかく、大人の新入社員とかにも、褒めるのは難しいとか思っていたのですが、
時間通りに朝起きられるだけですごい!
ごはんを一人で食べられてえらい!
歯磨きをママにおねがいしてでもやろうとするのえらい!
とどんどん行動のハードルを下げると、褒められるんですよね。
大人も、重たくなる体を引きずってごはん作って、食べて、片付けて、出勤して・・・てえらすぎじゃないですか?大学生の時とか、8時に会社に行かなきゃいけないなんて、無理すぎる!と思っていましたが、まったくもって普通になった今は褒められない。自分が一番無力だったころやだらしないと思われる生活を送っていたころと比べて、相手や自分はどうか?と思うと、頭ごなしに怒鳴りつけるなんてできないと思います。
もちろん、心と体に余裕のある時に始めればいいと思います。
まずは怒鳴りそうになったら一拍置く、それから青カードを見てもいいと思います。
最初は本当にしんどいです。
でも、怒鳴ったり赤カードを連発していたころよりも、疲弊具合は減ったように思います。全くなくなる!という事はないです。
こどもは失敗の天才ですから、毎日、いろんな発想で私たち親を翻弄してきます。新しく覚えたことから10くらいは試して、いろんなことをしてくれます。
本当にうんざり!と思うこともあれば、「へ~、こんな風に考えてるんだ」と思うこともあります。どれかひとつだけでも試して、雷が一つ減れば御の字かな~。そんな気持ちで読んでみると、いいと思いますよ。